先日、妻とご先祖様のお墓参りへ北鎌倉に行き、
お昼ごはんを現地で食べる事にしました。
基本的に自炊生活をしている私達ですが、
楽しみ半分勉強半分の気持ちで、月に1〜2回程度外食をします。
記念日はうなぎを食べることが多く、この日もうなぎにしようか?違うのにしようか?と悩んでいました。
お墓参りには何度も訪れている妻がごはん処の候補を挙げてくれました。
妻が出してくれた候補は、うなぎ、イタリアン、けんちん汁の3つ。
いざ、現地にいってみると、風情のある建物が多く、日本っぽさを感じる事ができました。
せっかく食べるなら、日本っぽいものが食べたいなぁと思い、
うなぎか、けんちん汁の2択まで絞りました。
だけど、うなぎは割とどこでも食べられる。
ということで、僕の中ではけんちん汁でほぼ確定。
後から聞くと、妻はご飯の量が足りるか心配してくれていたみたいで、
僕からの要望がなければうなぎに確定の日でした。(あぶない、あぶない)
お墓参りの場所から近い事もあり、けんちん汁発祥のお寺公認のお店点心庵でお昼となりました。
点心庵
点心庵
けんちん汁セット
実際にお店に入ってみると、3組程度待っていて15分程度待ちました。
満席だったわけではなく、提供にお時間かかるみたいで、少し人数制限している印象。
実際、食べたお料理からも丁寧さが伺えました。
実は、家で頻繁にけんちん汁を作っていたんです。
こちらとは異なり、鶏ひき肉を使った出汁がけっこう美味しく、我が家の十八番。
でも、点心庵では精進料理というこもあり、お肉・魚はなし。
さて、けんちん汁の出汁はどう取るんだろう?と不思議に思ってました。
ですが、そんな心配は不要でした。
ごま油の香りとほんの少し強めの塩っけがとても美味しく、お野菜の甘みがしっかり出ていました。
リアルフードで素材の味を楽しめるようになったおかげで、大満足。
また、普段は精製穀物を口にしないので、白いご飯の美味しさが新鮮。
普段口にしないからということを置いておいても、お米の粒が立っていて、
硬さもちょうどよく、美味しい。
なにか具がないとおむすびじゃない!とは言わせない、塩むすびです。
何度も、何度も、「無くならないで…」と思いながら噛み締めていました。
私も妻も大満足御膳でした。
ご飯ができるまでは15〜20分ぐらいかかったと思う。
正確に時間を測ったわけではないですが、配膳してもらえるまで15〜20分程度。普通の飲食店に比べると比較的長めの時間を必要とします。席で待っているのもよし。スマホで時間を潰すのもよし。茶室で外の風景を眺めるのも良し。私達は茶室の凛とした空気感を楽しみながら、瞑想をしておりました。お会計をした後でも利用できました。ありがたい。
リアルフードのおかげと瞑想の指導者になったことで、より理解できる仏門の教え
12年間務めたスポーツアパレルの正社員を辞め、全く異なる分野、食事での発信と瞑想の指導者に挑戦しております。会社員時代の学びはビジネス書や自己啓発本など、なんだか共通しているなと感じる部分が多かった印象です。ベースが仏教やヨガ哲学だったりすることもちらほら見受けられ、仏教やヨガ哲学やをガッツリ学んでなくても、深いところで繋がっている。ビジネス書かヨガ哲学どちらが正しいかより、何を自分ごとにできるか。なんでも血肉になればいいと思うんです。
割り箸の袋を開くと、すごく大切な事が書かれていました。あまりにも心に染みたので、家に持って帰って来ました。不思議な気持ちですが、リアルフードをしていない自分や、瞑想をしていない自分ではこの教えのどれぐらいを理解できたんだろう?と少し不安を抱きました。ですが、今、どの言葉も理解できる自分と、これまで歩んできた人生に感謝しました。
食物のありがたみを色んな角度で感じる。
食事五感文※現代訳部分のみ記載
一つ この食物が食膳に運ばれるまでには、幾多の人々の労力と神仏の加護によることを思って感謝いたします。
二つ わたくし共の得業の足らざるに、この食物を頂くことを過分に思います。
三つ この食物にむかって貪る心、厭う心を起こしません。
四つ この食物は、天地の生命を宿す良薬と心得て頂きます。
五つ この食物は道業をじょうぜんが為に頂くことを誓います。
この文を読んで頂く御膳とそうでない御膳は意味が異なるだろうなぁと。思いました。
ざっと感想をまとめると、食物に対しての感謝、日頃忘れてしまっている、恵み、いろんな角度からのありがたさを感じました。
5つ分の感想を書いているとめちゃくちゃ長くなるので、ぜひ体感してみて欲しいなと思います。
最後に一つだけ、私達は2人とも五つめの意味する仏道ではなく、
食事と瞑想を仕事をしていく為に御膳を頂きました。
妻が心配しいてくれていた様に、実際には、いつも食べている量と比較すると、足らないはず。
でも、これで足りると言い切れるぐらい、全てに満足していました。
お腹がたしかに満たされていて、足りないとは1mmも思わなかったのです。不思議。
本当に、ごちそうでした…。
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