昨日の記事で、喫茶APOCからの奇妙な繋がりを舞台ねじまき鳥クロニクルに感じていた話をした。今日は、喫茶APOCに行く理由になった、岡本太郎記念館のレポートです!
岡本太郎記念館
展示エリアはざっくり4箇所。
記念館というぐらいなので、沢山の展示を期待してしまったが、実際は非常にコンパクト。作品数も限られるので、感性をビンビンにして行くと良いと思う。本を読んで、岡本太郎イズムで背骨を正して行くのもいいと思う。僕はと言えば「自分の中に毒を持て」を少し読んで、いい塩梅に背筋が伸びていた。それぞれの作品に対してのうんちくがあれば、より楽しめると思うが、僕はそれほどしらない状態で楽しんだ。
作品の保存状態が良かったのが嬉しかった。加えて、売店が充実しているので、関連書籍やグッズを目当てに行くのもいいと思う。
自分を貫いた人が過ごした空間に息を呑む。
写真で伝わるかわからないけど、道具が並ぶ机に、お酒があった。この場所で、この空間で沢山のキャンバスが芸術になった。いろんな芸術が生まれた現場に来た。主人が居ないその空間に、まだ岡本太郎という熱量が残っている。そんな感じがする場所だった。僕はこの部屋が見れただけでお腹いっぱいになった。
写真には写っていないけど、二階には蔵書があって、一体どんな本があるんだろう?とかなり気になった。ピアノもあった。でも、やっぱり相当の時間を過ごしたであろう、作業スペースに魅了された。
「自分の中に毒を持て」が浸透する。
「自分の中に毒を持て」3年前に買った本が、このタイミングで読まれる奇妙さを楽しみながら、こんなメッセージを受け取った。命を燃やせる何かに取り組めているのか?という強いメッセージ。少しずつやる気が戻る。
画家・芸術家と思って遠ざけていた岡本太郎は、生きることに真剣で、とにかく全力な人だったんだ。と熱波の様な文章を通して、理解できた。力強い文章なのに、読みやすい。スルスルと読めるのに、たまに頭をこづかれる。ハッとする。すごいやこの人。と思った。
共感ポイント発見。
思い返すと、僕は常々、怒りや反骨精神が原動力だった。彼の熱波の様な文章から、ほんの少し同じ香りがして、僕もこんな感じに生きたかったんだ。と、腑に落ちた。文庫で800円ぐらい。1時間働いたら買える。おすすめです。
芸術家になりたいとか、そんな話ではないんだけど、自分の命に対して真剣で、全力で生きているか?これが僕のテーマなんだよなぁと再確認した。
さいごに
岡本太郎が生きていた痕跡がしっかりと残る場所。特に、作業部屋は感じるものがありました。
みんさんはどんな本を読んでますか?
ぜひ、おすすめを教えてください!
コメント