鳥の飼育経験がまったくない私(やす)のオカメインコ飼育記録です。鳥好きの妻と相談しながら、少し変わった性格のオカメインコ(シナモンパール♀)の「もい」と一緒に生活する様子を記しています。
オカメインコの「もい」をお迎えしてから6ヶ月が経ちました。たくさんの経験と幸せをくれるので、良かったこと、嬉しかった事を中心に記事にしてきました。一方で、もいの急な体調不良や、悩み、困っていることも記事としてまとめ、楽しいだけじゃないよ!と主張したつもり。振り返ってみると、良かった事の割合が多かったかな?と反省していました。今回、焦点を当てるのは「大変」と感じる部分。初めてお迎えを検討する人にとっては、知りたいこともあるのではないか?と思い記事にしています。
オカメインコを飼う前に知っておきたい10選と心構え
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今回はオカメインコの特性を盛り込みつつ、飼う前に知っておきたいことをまとめました。オカメインコの寿命は10年から15年。個体によっては20年超えするオカメも存在する。「鳥だから手間がかからない」そんなイメージとは真逆の「かまってちゃん」「甘えん坊」のオカメインコ。思っていたのと違う!と飼育放棄をされるオカメが1羽でも減るように、願い込めて1記事にした。
ストレスが溜まりやすい(けっこうデリケート)
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まず、念頭に置きたいのは、オカメインコの性格は繊細だということ。特に手乗りのオカメ(人慣れした状態)は、人間をパートナーと認識します。視界から居なくなると、鳴いて、「戻ってきて!」と必死にアピール。いわゆる呼び鳴きをします。繊細で人懐っこい性格のため、パートーナーとのスキンシップ不足でもストレスが溜まる。また、食餌制限で空腹時にもストレスが溜まる。かなり甘えん坊な鳥と言えるでしょう。ショッキングな画像が出るため、注意して検索して欲しいが、愛情が不足し、ストレスが超過すると毛引きをはじめる。自分で自分の毛をむしる。
人がいないと不安になるため、我が家ではケージを家の中心であるリビングに置いています。寝る直前も人がいないと、飼い主を探して右往左往。なかなか寝ない。そんな行動を見ていると、家をあける場合は1泊が限界と感じます。長期で家を空ける場合は、知人に餌やりをお願いするか、ペットホテルに預ける必要があります。「もい」の場合はストレスが溜まっている時、木をかじる傾向があり、家具や止まり木を上手に噛み砕く。日々の行動を見逃せません。
愛鳥中心の生活になる覚悟が必要
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繊細な性格のオカメインコ。家に人が居なければ、基本的には寝ています(ペットカメラで日々確認済み)が1日2回程度の放鳥が必要だと感じています。「もい」は人を見つけると「出して!」とアピールしてきます。1回の放鳥時間が短い場合は3〜4回出して、2時間/1日を目安に放鳥しています。飼い主たちの生活に無かったサイクル=放鳥。まずは、愛鳥との適切な生活スタイルを確立する必要があります。お互いのペースを掴むまでは、寝不足になり大変でした。また、これから紹介する項目の中にも愛鳥中心の生活に変わらなければ、長く付き合うことが難しいとわかってもらえるはず。
もともとオーストラリアに生息し、長距離飛行が得意。じっとケージの中で暮らす特性ではなさそうです。臆病ながら好奇心旺盛のため、ずっとケージの中は少し退屈そう。餌の食べ過ぎにもつながるため適度な放鳥が必要になります。
呼び鳴きがすごい
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呼び鳴きの音量はかなり大きいです。どれぐらい大きいか?最大の音量の時の動画を録画できたら掲載します。近所迷惑になるのは確実。「お迎えするこの子なら大丈夫では?」と楽観視せず、覚悟が必要。なぜなら、「もい」はもともと「あまりかまってほしくない性格の子」でした。ベタ慣れのオカメインコを輩出するペットショップでも慣れさせるのが難しい性格。一緒に暮らしてきた結果、機嫌が良い時は顔をこねくり回しても平気なぐらいなついた。つまり、手乗りのオカメインコは基本的に人が好き。お互いにちょうどいい距離感で愛情を注いげば、ベタ慣れする可能性が高い。あえて悪く言うと、人に依存します。「お腹へったぞー!」と叫ぶし「出してー!」と鳴き叫ぶ。意思表示をするために、鳴き声で表現していきます。
これも原産がオーストラリアなのが関係していそう。広大な土地で、仲間同士コミュニケーションを取り、天敵から身を守る手段として「響く鳴き声」に進化したのではないか?と感じています。コザクラインコなどの小鳥とは違い、とても響く。静かな鳥ではない事は覚悟しましょう。
抜けた羽根、糞、飛び散った餌の掃除に終わりはない
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家族の一員となってしまえば、汚いと思わないのですがこれから紹介する4つの片付けを毎日しています。
- 羽根
- 脂粉=フケ
- 糞
- 飛び散った餌(種子の場合)やウッドチップなど
羽根と脂粉は毎日出ます。特に換毛期に多い傾向。毛づくろいをすると、ダウンのようなもふ毛が抜ける。糞は1日に10回以上するため、こちらも都度対応しています。もいの主食は種子。種子は殻を割って、中身だけ食べます。殻は割った衝撃で飛び散り、ケージの外や床に散在。掃除機だと音とフォルムに驚き、暴れまわるため、ほうきとちりとりが役に立ちます。
体調管理(温度・湿度調整)に神経を使う
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オカメインコの寿命は10年〜15年。長い個体で20年生きるオカメも存在するようです。過保護と言われようが、冬場は保温にヒーターが必要。夏は暑さ対策で空調します。噂によると外で飼うスパルタな方もいるそうですが、日本の気候は厳しく、寒さで免疫がさがり、病気に罹る可能性が高い。病気は感染するため、他の野鳥や愛鳥に迷惑をかけない意味でも、体調管理は充分に行いたい。また、ただの風邪だろうと見過ごして、致命傷になった場合の後悔は計り知れないため、長く、一緒に暮らすなら、体調管理はおろそかにできません。
体重管理に神経を使う
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狭いケージの中での生活は、楽しみが限られてきます。唯一の楽しみと言ってものが食餌。楽しそうに美味しそうに食べる姿は愛らしい。これは飼い主あるあるだとお思うのですが、ついつい与えすぎてしまう。わかっていても、結果、たくさん食べている。
どうせなら長生きして欲しい。人生の一部、同じ時間をできるだけ長く共有したい。飼い主のエゴですが、せっかく我が家に来てくれたので、たくさんの思い出を作りたい。寿命を全うしてもらうため、体調管理・体重管理は試行錯誤しています。
気に入らないと、甘咬みしてくる
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なついて可愛いばかりではありません。気に入らない事があると、威嚇しながら噛んできます。個体により、力加減は異なりますが、我が家の「もい」は甘咬み。動物なので、力加減は難しそうです。さきいまで撫でさせてくれていたのに、急に小さな威嚇音を出しながらの突っつき。普段聞き慣れない声と仕草に、やや悲しくなります。心身ともに疲れているとき、耳元でこれをやられると、イラッとすることもあります。飼い主さんによっては「思ってたのと違う」とがっかりしてしまう行動かもしれません。
過去の記事に「もい」の変わった行動でも紹介しました。綿棒の上に陣取り「ここは私の縄張りよ!」と座り込みをします。しばらくは放っておきますが、いい加減動いて欲しい。そんな時に指を出して「乗って」と近づけると、猛烈に威嚇してきます。「どうにもならんな」感を味わいました。
爪のメンテナンスが必要
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人間と一緒で、爪のメンテナンスが必要です。手乗りのオカメの場合、人肌を求める傾向があるため、尖った爪で手の甲や腕に乗ってくるとけっこう痛い。飼い主がカットできない場合は動物病院かペットショップにお願いすることになります。我が家ではまだ挑戦できていないため、獣医さん(もちろん有料)にお願いしています。
手慣れたプロにお願いしても、切っている最中の愛鳥を観るのは少しつらい。結構鳴き叫びます。
キッチンとリビングに間仕切りがあった方が良い
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これは飼いはじめてから知ったのですが、キッチンの近くは避けた方がよさそう。調理器具の利用や、暖房器具の利用による吸引中毒によって命を落とすそう。箇条書きで書いたことは充分に注意したいところ。参考:Yahoo!知恵袋のnaogoroさんより
- ガス漏れ
- 石油/ガスの暖房機の点火時
- 排気管無しの暖房機
- 上記、暖房機器のシーズンの利用開始時
- テフロン加工の調理器
- オーブンレンジの新品購入時の空焚き
- オーブンレンジの使用時
お迎え6ヶ月経ったころにようやく知ったため、定期的な換気を心がけています。しかし、料理が趣味でもあるため、知らずに過ごしていたら「もい」の命を危険にさらしていたかもしれません。今更ですが、キッチンとリビングに間仕切りを作りたい。もしくは、リビングではないところにケージを移す必要があるか?と検討中。愛鳥家のネットワークが無い最初の頃は、自分で調べないとわからないことが多い。
1つの命として、責任を持って飼う
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これはオカメインコに限らずだと思うのですが、大事な心構えとしてさいごに書きます。「どうにもならなくなったら最後は外に逃がそう」と考えるなら、飼わない方が良い。「今月は金欠で動物病院に行けない」と、愛鳥への出費の優先順位が低いライフスタイルなら、飼わない方が良いでしょう。飼い主さん次第になるので、自由といえば自由ですが、どうやら近年オカメインコ(他の鳥も)をお迎えして、飼育が大変だから外に逃がす人が一定数いるそう。外に放たれたオカメは、餌を捕れず、間違いなく亡くなります。生き延びたとしたら、生態系が乱れる可能性があるので大問題。責任を持って飼う自信が無いなら、やめましょう。
さいごに
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オカメインコは比較的購入しやすいので、
一緒に暮らせるのか、充分に検討したいところですね。
我が家は夫婦で2人暮らしだったので、
2人と1羽で仲良く暮らせています。
最後までお読みいただきありがとうございます!
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