【観劇】シン・タイタス REBORNの感想

マインドフルネス
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やす|清水康行
1989年生まれ。
生活の質を上げる事に向き合っています。
資格:WINメディテーション®公認プランナー
大学卒業後、スポーツアパレルのベンチャー企業に入社。「一生懸命働けば幸せになれるはず!」と信じ、11年半勤続。途中、昭和的な働き方をして、新規事業を立ち上げ成果を上げるも、心と体が疲弊。将来に対して明るい未来が描けない経験をする。「僕の人生これでよかったんだっけ?」と気付き「生活の質を上げる」事と、しばらくして「食事改善に取り組む」。どちらも功を奏し、結婚するまでに人生好転する。今は退職をして、自分の生き方を模索中。

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観劇歴浅めながら、
今回は2日間の観劇、うち一本はトークショー付きと、
作品を前のめりで楽しんだ感想です。

感想-気づき

僕の貫くあたたかい世界、優しい世界ってなんだろう。

過酷なシーンが続き、もうこんな世界沢山だ…。と誰もが思った時、天井から大きな銀幕が嵐の様な音を立ててキャストに覆いかぶさった。復讐劇が始まる直前、オウィディウスが「あなたがたの想像は止まらないでしょう」というようなセリフ。そう、もう悪い方向への想像がとまらない。「この惨劇を気持ちよく終わらせるにはどうしたらいいのか?」「そもそも、この悲劇を招かないためには、捕虜を犠牲にすればよかったのでは?」「捕虜の長男の犠牲はしょうがなかった。」などと、気づけば、舞台では展開されない残忍な世界線を、自分なりの正義軸を振りかざし、脳内で納得の行く世界を描いていた。それぞれの正義がぶつかり合う中で、迎えるバッドエンド兼ハッピーエンド。よくわからない感情の中で、はっきりしていたのは、僕が貫きたいあたたかい世界・優しい世界はどんな世界だろう?という疑問でした。

僕自身、瞑想講師で、マインドフルネスを学んでいる。それもあって、僕の毎日は意図して、あたたかい世界・優しい世界だけをイメージしている。残忍な世界はあえて観ない様な生活だ。そこへ来て、あえて残忍な世界を作品で突きつけられる経験は過去に何度かある。舞台だと炎-アンサンディ-やオイディプス王、THE BEE。比べる必要は無いが、今回の作品も胸をえぐられるようなシーンが数多くあった。胸くその悪い場面がいくつもあった。いつもの意図はどこへやら。

最期の食卓のエグさ。

和平交渉のための食卓、復讐劇の最期は、お芝居だしフェイクだとわかっていても、食べているという行為が妙にリアルに感じた。僕の中に沸き起こった、憎しみや悲しみに紐付けられ、口に運ばれるパンは復讐が果たされた後のそれだと錯覚していた。食卓が徐々に整っていくシーンは、心臓を鷲掴みにされた感覚で、イヤだイヤだと思うほどに、不快なドキドキを感じていた。

僕の人生において、食べる事はとても重要な意味を持っています。リアルフードキッチンという取り組みで、食をベースに優しい世界を作ろうとしてる。人生の価値観の中で重要だと思うTOP3に入ります。その食事という行為で果たされる復讐劇は、より残忍だと感じました。

今回の作品の印象。

2回観てよかった。それぐらい面白かった。

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2回観てよかった!
それぐらい面白かった。

昨日の記事にも書いた通り、メンターが現役でパフォーマンスしている姿を見れました。僕にとっては、普通に観劇をする以上の意味を持った非日常でした。

そして、エンターテイメントとして楽しかった。全員が1つになって、良いものを作ろうとするエネルギー値の高さにシビレました。

座席は2日ともS席の指定席。舞台に向かって正面に位置していました。初日は上手から、千秋楽は下手から。ボウリングのピンでいうところの、スネークアイ的な座席。違う景色で観れてとてもありがたい座席でした。角度的に見えなかったシーンは、2回目で補完でき大満足。結構重要なシーンを見落としていたり、勘違いしていたりして、内容は1度観ただけではうまく消化できない、もっと理解したいたい!と思うような作品でした。

カクシンハンの素敵なビジョン。

画像:https://kakushinhan.org/より

記事にするに当たり、カクシンハンHPを読んでいました。素敵なビジョン”演劇を観るのが当たり前の世界にしたい”という一文を発見。僕みたいな、シェイクスピア初体験な人間にはどう映るのか?という意味で、記事にする価値があるかなと思いました。

キャストや演出に対する感想

個性全開な演劇。

一番感じたのは、キャストのバックグランドのがめちゃめちゃ反映されている個性的な演劇でした。それはいい意味にも悪い意味にも転がりそうな感じ。個々の個性爆発な舞台だったので、どのキャストが良かった!という感想はヤボかなとも思いました。とはいえ根幹とも言える能は、伝統芸能の積み重ねられた年月と研鑽で圧倒されました。美しかったです。また、山井さんの挑戦する姿勢に胸を打たれました。

2日間観た上で、奇妙な感覚がありました。なんだか、とても危うい感じ。作品もキャストもなにもかもすごいんだけど、テーブルを三角錐の頂点で奇跡的に支えているような、走り回っているからどうにか崩れずに保てているような、アンバランス感があった。そのアンバランス感に、ドキドキして、ヒリヒリしたのかもしれません。

すごいなぁと感じた点。

・飽きさせない斬新な演出の数々。
・わかりやすい表現。
・キャストのエネルギー値の高さ。
・衣装かっこよかった。
・音楽がとても素晴らしい。
・照明もすごい。
・観客との距離の近さが良かった。

この後にも記載しますが、太陽光による日常の情報が没入感を下げたなぁと思っていました、ですが、音楽によって引き戻される体験を何度かしました。2回目の観劇にして、音楽の重要さとすごさに気づきました。

夜のほうが好みでした。

夜の方が良く映えたシーン

・暗闇の方が、舞台上のキャストが大きく見える
・穴に落ちるシーン(かなり幻想的でした)
・生首のシーン(かなりリアルでした)
・最期の食卓
・音楽の雰囲気感

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作品の世界観的にも夜がピッタリだと思いました。

昼間だと、現実に度々引き戻される

日常の情報が入ってきて、没頭できない瞬間があった。
・観客の顔が夜以上によく見えた。
・ブルーシートの隙間から走行中の物流トラックが見え隠れ。
・大道具のセッティング・調整をするキャストの動きがよく見える。
・着替えシーンがみえる。

よくわかってないところ。

・赤子の行方と、現代に戻った少年との関係性。
ルーシアスが手をかけなかった赤子を少年が大事そうに抱え、どこかに消えていった。現代に戻り、赤子を抱えながら、どこかに指を指すシーン。
・11歳に見せるタイタス・アンドロニカスという目的があまり腑に落ちていない。

さいごに

やす
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今回の作品、めちゃくちゃ良かった。

それを受けて、起こそうと思う行動と、
欲を言えば…これが良かった…と思うことまとめました。

・自分にとっての優しい世界・あたたかい世界を今一度はっきりさせる。
・松岡和子さん訳のタイタス・アンドロニカス原作を読んでみよう。
・改変前の作品を観てみたかったなぁ。
・千秋楽は夜で観たかったなぁ。

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