「自分の好きな物に囲まれていれば幸せ」「一生懸命仕事すれば幸せになれるはず」と信じ、日付が変わる直前まで仕事をして、ストレス解消に買い物をしていた20代でした。頑張った先に待っていたのは、「おさまらない物欲」と、「明るい未来が描けない」独身の現実。とても幸せとは言えない状態。心身ともに追い詰められ、無気力状態に。頑張ることをあきらめ「人生を変えたい!」と決心した時、指針にした考えが「ウェルビーイング」でした。いまでは、妻と円満な夫婦生活を実現でき、やりたいことに没頭できています。
昨日の寝不足を反省し、睡眠時間を確保したため、気力・体力が回復しました。これまでの3記事で家庭のウェルビーイングに向き合うきっかけを紹介しました。家庭のウェルビーイングを考える|夫婦は「問題解決チーム」、愛情表現は5つある|表現が違うと通じ合えない、家庭の課題・問題に向き合う|離婚に向かう危険性のある行動4つと対策。今回は、結婚生活を幸せにする七つの原則を紹介します。
結婚生活を幸せにする七つの原則

相手を思いやり、いつでもごきげんな状態を維持していれば円満な家庭を築けそうです。日々の気遣いでなんとなく良好な家庭を維持していられればそれも良し。ですが、今回は意図して、結婚生活を幸せにする方法を『ウェルビーイング』から探っていきます。
ゴッドマン氏はまた、結婚をうまくいかせるためには七つの原則がある、と述べています。
ウェルビーイング 新書 – 2022/3/19前野 隆司 (著), 前野 マドカ (著)から一部抜粋
・愛の地図を強化すること
・愛情を育み、たくさん褒める
・離れるのではなく、寄り添う
・相手からの影響を受け入れる
・解決可能な問題は、放置せずに解決する
・どちらも譲れない状態を打破する
・人生の意味を共有すること
なんと、原則が7つもある。その内、3つはわかりやすい。「愛情を育み、たくさん褒める」「離れるのではなく、寄り添う」「相手からの影響を受け入れる」これらは思いやりを持って過ごしていれば、自然な愛情表現として達成できていそう。他の4つは意味も確認しながら進めた方が良いと感じたため、今日の記事と次回の記事2つに分け紹介していきます。
愛の地図を強化すること

愛の地図とはなんだろう?と疑問に思ったのは私だけでは無いはず。正確な意味を把握するため、解説を読みます。
愛の地図とは、パートナーの情報について記憶する脳の場所であるとし、相手の夢や希望や興味などを深く知ることが大事だといいます。
ウェルビーイング 新書 – 2022/3/19前野 隆司 (著), 前野 マドカ (著)から引用
相手の夢や希望、興味などを深く知ることが愛の地図だとわかりました。私たち夫婦に置き換えると、妻はコーヒー、ダンス、鉱物、漫画、星野源さんが好きです。まだまだ好きなものはたくさんありますが、パートナーが何が好きなのか?知っていると、シェアする喜びが生まれます。
昨日は夢や希望について話しをしました。2時間程度話し、重苦しい空気になりましたが、これも大事なこと。自分たちがどんな未来のために進んでいるのか、話し合うことも必要ですよね。これは次回の「人生の意味を共有すること」につながります。
どちらも譲れない状態を打破する

夫婦生活の中で、どちらも譲れない状態はみなさんも経験があるのではないでしょうか。例えば「毎日自炊する」であったり、「掃除をどちらが担当するか」など、主張がそれぞれあって譲れない。そんなこう着した状態を打破しよう!というのが今回の話です。そこで、改めて解説を読んでみます。
両者の考えに根本的な違いがあって、譲歩も歩み寄りも難しいと思えるときがあるかもしれません。そうしたときでも、最低限、相手が何にこだわっているかを理解しようとすることが大事だということです。「考えを一致させる」のではなく「考えが違うということを理解する」ということです。
ウェルビーイング 新書 – 2022/3/19前野 隆司 (著), 前野 マドカ (著)から引用
どちらか一方の意見に賛成する、無理やりお互いの意見を一致させる事が正義ではなく、それぞれの考え方が違う事を理解することが大事。掃除で言えば「私は、汚れがあると気になる」「掃除は面倒だし、俺はあるていど汚れがあっても気にならない」と、それぞれの言い分があると思います。「私はこんなにやっているのに、なんでやってくれないの?!」と、自分の熱量で「掃除して当然」と、気持ちを押し付けるのではなく、相手を理解する。片方は「きれいな環境で過ごしたい」一方は「そこまで掃除は重要ではない」と、そもそも考え方が違う事がわかります。その先には妥協策を見つけるのが良さそう。「掃除が重要とは感じない」の相手に対して、「私はできるだけきれいな環境ですごしたい」と伝え、「相手がすすんで取り組める掃除をお願いする」がちょうどいいのではないでしょうか。気になるポイントはそれぞれ異なるため、自然と掃除したくなる気持ちを大事にしてあげる。慣れてきたら担当範囲を広げてもらい、褒め、感謝を伝え、好循環を作っていく。これも、以前紹介した、夫婦を問題解決チームと捉えておくと、納得感が強くなると思います。
さいごに
結婚生活に正解はありませんが、「より善く生きる」方向性を軸に、「相手を理解しようとする姿勢」があるだけで、夫婦の関係は驚くほど変わっていきます。「愛の地図」や「譲れない状態の打破」は、地道で時間のかかる作業かもしれません。しかし、丁寧に向き合うことで、確実に絆が深まっていくことを私の実体験から感じています。

次回は、「解決可能な問題の向き合い方」と「人生の意味の共有」について書いていきます。ぜひまた読みに来てくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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